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よくあるご質問

四国遍路に関する疑問や不安を解決するために、よくお寄せいただく質問とその回答をまとめました。

四国遍路は、四国にある88ヶ所の弘法大師(空海)ゆかりの寺院を巡る巡礼のことです。全長約1,400kmにも及ぶこの巡礼路は、自分自身と向き合い、精神的な成長を促す旅として、古くから多くの人々に歩まれてきました。

必ずしも番号順にお参りする必要はありません。番号順に巡ることを「順打ち」と呼びますが、88番から逆順に巡る「逆打ち」、区切って巡る「区切り打ち」、一つの県だけを巡る「一国参り」など、様々な巡り方があります。ご自身の体力や時間に合わせて、自由に計画を立てることができます。

全てを最初から揃える必要はありません。納経帳、数珠、お線香、ローソクなど、お参りに最低限必要なものから始め、白衣や金剛杖などは、巡礼を進める中で必要と感じたら買い足していくという形で問題ありません。一番札所の霊山寺や、各札所の売店、インターネット通販などで購入できます。

「同行二人」とは、「常に弘法大師(空海)が自分と一緒にいてくださる」という意味が込められた言葉です。お遍路さんは一人で巡礼している時でも、弘法大師がそばで見守り、支えてくれていると信じています。そのため、菅笠や白衣に「同行二人」と記し、弘法大師と共に旅をしているという信仰心を表しています。

厳格な決まりはありませんが、白衣(はくえ)や菅笠(すげがさ)といった白装束を身に着けると、気持ちが引き締まり、お遍路さんと認識されやすくなります。機能性を重視した動きやすい服装でも問題ありませんが、その場合でも輪袈裟(わげさ)を首にかけるだけで、参拝の礼儀を示すことができます。

はい、宗旨・宗派に関わらず、どなたでもお参りいただけます。四国八十八ヶ所の札所には、真言宗以外の宗派のお寺も含まれています。信仰心がない方でも、日本の文化に触れたいといった目的で巡礼される方も多くいらっしゃいます。